2023年の出資方針と馬選びの戦略について
本記事では2023年度に一口馬主クラブより募集される2022年産駒の出資方針と戦略について記載している。種牡馬や厩舎、生産牧場など、多角的に分析を行い、現在の出資状況を踏まえて今年の戦略を練り、回収率にも拘った方針を打ち立てていく。
出資方針
以下に出資方針を記載。
馬体・動きを見て良いと感じた馬を選ぶ
字面に囚われず、自分が見て良いと感じた馬を選ぶ。
牡馬・牝馬をバランス良く出資する
いずれにも偏らず、性別のバランスは意識。理想は牡馬クラシック、牝馬クラシックをそれぞれ目指せる素材に出資すること。なお、キャロットクラブはOur Bloodの母馬優先の仕組みがあるため、牝馬の出資をやや比重高めに設定したい。
私のメインクラブがキャロットとシルクなので、シルクでは牡馬を、キャロットでは牝馬を、というイメージ。
芝の中距離血統
現在の出資馬の適性がやや短めの距離に偏っているため、クラシックを目標にできる、芝の中距離に適性がある馬を選びたい。
私個人の傾向として、短距離~マイルに適性がある馬体が好みっぽいので、そこから少し視点をズラして、胴の伸びやかさや関節の柔らかさ、中距離向きな血統などを見極めていきたい。
注目種牡馬・血統
サトノクラウン
弥生賞・G2の勝ち馬、タスティエーラの躍進が目立つ。皐月賞・G1でも2着に来る能力の高さで、見事にダービーへと駒を進めている。父同様に渋った馬場を苦にしないのは強み。2世代の産駒傾向的に距離はマイル以上で、2023年募集馬(2022年産駒)の内、クラシックを意識できる母系との配合には特に注目したい。瞬発力よりは先行して持続させながら終盤まで押し切るタイプの産駒が多く、その持続力を強化する配合とも相性が良さそう。
追記:その後、タスティエーラは見事日本ダービーを優勝。サトノクラウン産駒への期待はさらに増す。
ルーラーシップ×母父ディープインパクトの配合
2022年朝日杯FS・G1の勝利したドルチェモアを筆頭に、クラシックやトライアルレースで安定感を示すドゥアイズやホープフルS・G1で3着の実績を持つキングズレインなど、2022年-2023年のクラシックレースを賑わす配合が「ルーラーシップ×母父ディープインパクト」。このニックスを考慮し、2023年産駒、もしくは2024年産駒からこの配合が増えていく見込みで、次回、次々回の募集まで追いかけたいところ。
レイデオロ(ウインドインハーヘアのクロス持ち)
2021年産駒が初年度産駒となるレイデオロ。やはり注目したいのはディープ系牝馬との配合。レイデオロ×母父ディープインパクトの配合ではウインドインハーヘアの4×3のクロスとなる。
狙いから外したい種牡馬など
ロードカナロア
高額な種付料に対して成績が不安定であること、質の高い繁殖牝馬が集まっているが故に募集価格もお高めであることを考えると、私のような零細一口馬主には手が出せない種馬。
産駒は短距離~マイルに良績が集まることもあって、中距離路線を狙うのであれば、他の種牡馬産駒の優先度を上げたい。
エピファネイア
こちらもロードカナロアと同じく、高額な種付料により必然的に募集価格も上がるためケン。2022年~2023年のクラシックでのエピファネイア産駒の印象が薄いのも気になるところ。
キタサンブラック
イクイノックスやラヴェル、2022-2023クラシックで主役を務めたソールオリエンスなど、クラシックで期待できる産駒を多数輩出しているキタサンブラックだが、2022年産駒は比較的繁殖牝馬の質が低く、現在の活躍や種付料とのギャップがある中で、どうしても割高な印象を受ける。狙いどころは2023年産駒からになるだろうが、既に募集価格は高額となっていることから、本当の買い時は既に去ったのではないか…感は否めない。
