【2023年】初年度産駒デビューの注目新種牡馬まとめ
本記事では2023年に初年度産駒がデビューする注目新種牡馬を一覧でまとめている。一口馬主やPOGプレイヤーにとっては注目が集まるトピックスで、種牡馬戦国時代である日本競馬においてはより注目度が高まっている。是非参考にして頂きたい。
2023年初年度産駒デビューの新種牡馬一覧
- レイデオロ
- ブリックスアンドモルタル
- スワーヴリチャード
- アルアイン
- モーニン
- ニューイヤーズデイ
レイデオロ
レイデオロの評価
母系にウインドインハーヘアがいる血統。ディープ系牝馬との配合でウインドインハーヘアのクロスを持つことができるのが強み。育成牧場のスタッフより気性的な難しさを抱えている産駒が多いと聞いたことがあるが、競馬においてどのように作用するのか注目。ノーザンファームが特に力を入れている印象で、ドゥラメンテに次ぐ自生産馬での種牡馬界トップの座を狙う。
レイデオロ産駒の2023年6月成績

なんと2023年6月の2歳戦は0勝。着差が示すように、惜しいレースが多かったわけでもなく…。たったの1か月で評価を下すことはできないものの、期待に応えるような成績でないことは確か。
ブリックスアンドモルタル
ブリックスアンドモルタルの評価
Storm Birdの3*3のクロス持ち。アメリカの芝G1を複数回勝利し、年度代表馬になるほどの馬。社台ファームがかなり推しており、社台ファームに繋養されている名牝には漏れなくブリックスアンドモルタルが付けられている。繁殖牝馬の質を考えるとある程度は走ってくると見て良さそう。後はそれが種牡馬としての能力なのか、母系由来のものなのかをしっかり判断したいところ。個人的にはスピード能力が足らずパッとしない産駒が多い印象はあるが…。
ブリックスアンドモルタル産駒の2023年6月成績

ブリックスアンドモルタル産駒は2023年6月で2勝。社台ファームが力を入れているだけに、勝てる産駒をしっかりと送り出してきた。2勝を挙げた産駒はいずれも逃げており、他の産駒も総じて先行している。前向きな気性でスピードの持続力に長けており、テンから動いてポジションを取れることが強み、というのが現時点での印象。あがり33秒台の脚を使うことはできず、キレ味勝負では分が悪いので、自ら展開を作るようなレースが得意なタイプが多くなるのではないか。
ブリックスアンドモルタル産駒の一口馬主評価
一口馬主目線では、早熟傾向にある母系との配合で、かつ募集価格が安い産駒は候補に入れても良さそう。早期デビュー→サクッと2歳戦で勝ち上がり、みたいな感じで回収率を上げるイメージ。後はホームランが打てる産駒がどれほど輩出されるのかが注目。
スワーヴリチャード
産駒の適性は短距離から長距離、芝・ダートと、母系によって異なってくる印象。スワーヴリチャード産駒として一緒くたにせず、馬のつくりに注目して判断したい。シトラール(母・ジンジャーパンチ、馬主・キャロットファーム)は早期デビューに向けてノーザンファーム内で期待が寄せられており、クラシックを目指せる逸材が既にいることは頼もしい限り。
アルアイン
全弟にシャフリヤールがいるということで、いずれはシャフリヤールも種牡馬入りするであろうことを考えると、ディープインパクトとブラックタイドのような構図に。ブラックタイドは後にキタサンブラックを輩出し、その後イクイノックスという怪物を生み出していることから、いずれは…!という淡い期待を抱いているが、どうなることやら。
産駒はどちらかと言えばパワータイプが多い印象。そこはシャフリヤールとは伝える能力が違ってきそう。意外とダート馬とか出てくるのではないだろうか。
モーニン
ヘニーヒューズの後継種牡馬。本馬の戦績はまさにヘニーヒューズ産駒らしさを感じる。仕上がりが早く、距離はマイルまで。ヘニーヒューズがまだ種牡馬として現役で、かつ同産駒のアジアエクスプレスもまだまだ種牡馬として人気であることから、どのように棲み分けられるのかは注目したい。
ニューイヤーズデイ
海外で既に種牡馬実績があり、裏付けされた根拠を元に社台Gが輸入。2021年産駒の馬体を見ていると、米国型血統らしく低重心で脚がやや短く、力強さにあふれる筋肉質な体つきが共通していることが分かる。また、育成牧場の騎乗スタッフ曰く、見た目に反して脚先が軽く、意外と芝でもやれるのではないかとのこと。ダート系種牡馬のラインナップは飽和状態になりつつあるが、その中でも台頭してきそうな種牡馬として期待したい。
